そんな人は責任感が強く頑張り屋さんのイメージがある一方で、
無能と揶揄されることもあります。
なぜなら一人でやるとチームワークに支障が出たり、
生産性が上がらなかったりと弊害が出てしまい
また自分自身もプレッシャーに押しつぶされて精神が病んでしまうことも考えられます。
目次 関連
仕事を抱え込む人が無能といわれる理由
1・仕事が滞る
何でも自分自身で解決しようとする傾向があるので、
他人に任せることが無く、かえって作業効率が悪くなります。
抱え込むことで個人のタスクに渋滞が起き、
結果的に複数の仕事が滞ってしまい周りに迷惑をかけることとなります。
また病欠などの時は情報共有されていないので
何をフォローしてよいかわからず仕事に穴が開きます。
2・信頼関係の低下
仕事の共有が無かったり、協力が求められなかったりすると、
この人からはあまり信用されていないと残念な気持ちになります。
全体的な信頼関係が低下し、友好な協力関係ができなくなります。
また、忙しいオーラが出ていると話しかけづらくなります。
3・チームワークの低下
個人プレーが多くなるとチームのベクトルがバラバラになり、
調和を乱すことにつながります。
また他のメンバーの能力が十分に発揮できなくなります。
4・部下が成長しなくなる
特に部下や後輩を育てる立場の人が仕事を抱え込むと、
教育される側は覚えることが少なくなり人材教育ができないダメな上司になってしまいます。
仕事を抱え込んでしまう人の特徴
仕事を抱え込む人は完璧主義、自己完結型、
他人に気を遣うなど様々な心理的要因が働きます。
1・プライドが高い
このタイプの人は自分だけで解決しようとします。
誰かに借りを作りたくない、人に聞くのが恥ずかしい、
能力が低いことを知られたくない、様々です。
中途半端に知ったかぶりをするので、途中で微調整をせず、
小さなミスが重大な問題に発展する可能性もあります。
2・曖昧なことが質問できない
初歩的な事だったり、何度も聞くのは失礼と思い込んだりして、
聞けないまま仕事を進めてしまうタイプです。
分からないことや曖昧なことは確認すべきです。
3・周りに気を遣ってしまう
相手の仕事の手を止めたり、時間を使わせてしまったりすることが
申し訳ないと感じるタイプの人です。
パワハラを気にしすぎて業務指示を出せない人も、仕事を抱え込みやすいと言えます。
4・全体的な工程を把握できていない
思ったより時間がかかった、というのは全体像が把握できていない証拠です。
自分自身の能力や所要時間を適切に見積もれないのに、
抱えきれないほどの仕事を請け負った結果、期限の遅れ、質の悪い仕事になります。
5・抱え込むことのリスクを理解していない
チームワーク低下のリスク、自分自身が病んでしまうリスク、
さらには取引先にまで迷惑がかかり自社が信頼を失うリスクもあります。
責任感の強さというよりも視野の狭さともいえます。
仕事を抱え込む上司が周りに与える悪影響
上司が仕事を一人で抱え込むと、
部下の育成やチームワークに悪い影響が出ます。
上司の重要の役割の一つが部下の育成です。
上司が仕事を抱え込んでチームに共有しないというのは、
部下の成長の機会を奪うことにつながります。
確かに自分でやった方が早くて正確な場合もありますが、
何でも上司がやってしまうと、上司に頼ってばかりの消極的な部下になってしまいます。
また、人に任せられないというのは、
他人を信用していないと捉えられることもあります。
良好な信頼関係が構築されていないと、
チームワークもバラバラで、思うような成果は上げられません。
さらには情報共有がされていないので、上司不在の緊急時などに対処が遅れ、
チームもしくは会社全体に損害が出る可能性もあります。
結果的に部下もチームも育成できないままでいると、
数年後も自分自身が動き回る苦しい立場になります。
部下に仕事を任せられない人は上司失格です。
一流だったプレイヤーがマネジメントで結果を出せない壁の一つです。
大きな損害にならない限り部下にはチャレンジさせて、
多少の失敗も含め経験を積ませることが大切です。その方が部下の成長につながります。
そしてチーム全体として成果が出るようになれば上司のマネジメント力も評価されます。
仕事を抱え込んでしまう人の末路
仕事を抱え込んでしまう人には、
最終的に精神的に病んでしまうなど、デメリットしかありません。
1・プライベートの時間が無くなる
自分だけでは処理できない量の仕事を抱えているので、
どうしても残業や休日出勤も増えてしまいます。
2・休めなくなる
自分が休むと仕事が止まってしまうので、
病欠はもちろん、家族の事情で休むことも困難になります。
3・社内で孤立
忙しそうにして「話しかけないでオーラ」がでていませんか?
友好な協力関係に支障が出るので孤立しがちです。
長い目で見て、チームでの作業効率が良くないので評価にも影響します。
4・うつ病など精神的に病んでしまう
特に頼まれごとを断れないタイプの人はプライベートの時間も無くなり、
社内で孤立して、次第に精神も肉体も疲れ果ててしまいます。
幸福度も下がり、いずれうつ病などを発症するかもしれません。
仕事を抱え込んでしまう時の対処法
つい仕事を抱え込んでしまう人は以下のような対処法があります。
1・仕事を全て紙に書き出す
まずは自分が今どれだけの仕事を抱えているか、
仕事量の見える化を行いましょう。頭の中だけで考えてもまとまりません。
PCに打ち込んでも良いですが、紙の方が有効活用できます。
同時に所要時間の目安も記入すると具体的になります。
さらにはやらない事リストを作るのも有効です。
2・自分のキャパシティを知る
仕事の見える化をすることで、自分で出来る事出来ない事が見えてきます。
抱え込んでしまう人は自分のキャパシティを多く
見積もる傾向がありますが、それでは限界が来てしまいます。
「ここまではやる、それ以上はやらない」という線引きが大切です。
3・断ってはいけない、なんて思い込みは捨てる
自分の限界を超える仕事の依頼は断りましょう。
期限に追われて質が悪くなったり、
チーム全体の生産性が下がったりとデメリットだらけです。
キャパオーバーなら断ることも必要です。
先ほどの仕事のリストを見せることで断りやすくなります。
4・頼み事は一工夫する
相手に気を遣って頼み事ができない場合は、頼み方を工夫しましょう。
例えば、すべて丸投げにするのではなく、
相手の得意なことを部分的に手伝ってもらうなどです。
頼ってはいけない、というのも思い込みの一つです。
5・大事なのはチームで成果を出すこと
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け」
まずは自分でやってみるという姿勢は大事ですが、
不向きなことは得意な人に任せる方が上手くいきます。
また人を育てることで将来自分自身が楽になります。
プライドが高く人に頼めない人は特に、協力しあうことで
より大きな成果を生むというように、ものの見方を変えていきましょう。
まとめ
頼まれたら断れない、自分で何でもやるべき、
これは私たち日本人が持っている国民性のようなものです。
でも抱え込みすぎは、仕事の質も悪くなって無能と非難されるし、
自身の心身にも不調が起こり、良いことは一つもありません。
すべて自分でやるべき、人に頼るのは申し訳ない、
そんな思い込みは捨ててしまいましょう。
せっかく会社という組織で働いているのですから一人で抱え込む必要はないですよ。
ぜひみんなで協力し合ってよい良い成果を生み出しましょう。
ぜひみんなで協力し合ってよい良い成果を生み出しましょう。
一人でできる仕事量なんてたかが知れています。周りを上手に巻き込んで
自分だけが苦しむ状況から脱出して、より大きな価値を創りましょう。